2009年 12月 06日
三日月バビロン『琥 珀 ノ 宴 』総括 |
千秋楽に三日月バビロンの『琥珀ノ宴』の総括を書くつもりだったのが、思いがけない出来事があったため、大きく脱線してしまった。
ちょっと時間が空いてしまったが、改めて総括的な感想を書かせて頂こうと思う。
先ず何よりも今作の脚本はかつてない程普遍性の高い内容になっているという事に目を引かれる。正に笑いあり涙ありと言った内容で、多くの人が笑い楽しみ、そして感動するであろう、非常に良く出来た脚本であると思う。
だが、櫻木バビさんの脚本の特徴である複雑さ多面性というものも失われてはいない。非常に間口が広く口当たりの良いテイストであるので、過去の作品の様な難解さは感じさせないが、何度観ても新しい発見がある様な奥深さは健在である。
しかし、それも誰の心にもある、「愛しい人にそばにいて欲しい」という願いに集約されて行くので、その共感のポイントや深さに関わらず誰の胸にも響く作品となっている。この辺りは非常に秀逸であり、作家櫻木バビの大きな成長を感じさせられるものだった。
その脚本の最近の作品との大きな違いを象徴しているのが、今回声のみの出演となったかやべせいこさん演じるキャラの不在が挙げられると思う。最近の作品ではかやべさんは語り部の役回りの役を演じる事が多かった。しかし、今回の作品にはかやべさん演じる過去を記憶し、過去を回想する女性は出てこない。
今回の作品も、過去の三日月作品の多くと同様、過去に起こった大きな出来事の後の物語であり、逝ってしまった大切な誰かに残された人達の物語である。
だが、オープニングの台詞にある様にそれは語られる事のない物語であって、舞台の上でその過去の重大な出来事の詳細が語られる事はない。
僅かにミカルの前世の記憶として夢に見る回想シーンで断片的に、その重大な出来事のシーンの一部は登場するが、その際の当事者の心情や事の顛末の真相は明らかなにならないままだ。
特にミカルの母に関する事、ミカルの母と前世のミカルとの関係、ミカルの母がミカルを身籠り出産した事情等は一切謎に包まれている。ミカルの母について語られるシーンはあるのだが、それは物語の核心とは関係ない思い出であり、当時のミカルの母を知る人物達は楽しかった思い出を懐かしく語る事はあっても、思い出したくない辛い記憶は口を閉ざして語る事はない。
過去の悲劇的な出来事の当事者である、前世のミカル、ミカルの母、灯華の想いについては、黄泉の国から蘇った灯華を例外として観客には分からないままだ。しかし、多くの観客はこの3人の当事者がいずれもそれぞれ真っ直ぐに生きた筈だという事は確信出来たのではないかと思う。そして、その事を観客が確信出来ない限り、観客はこの物語に共感する事も感動する事も出来ないだろう。
櫻木さんの脚本はその事を直接的には描かず、前世のミカルとミカルの母に関する事情を知っている筈の人々の現在の生き様を通して、間接的に観客に感じ取らせる事に成功していると思う。
何という高度で秀逸な脚本であり、演出であろうか?しかも、こう書くと非常に難解な作品である様に感じられるであろうが、実際には全く逆であり、非常に分かり易く非常に身近で共感を持ち易い温かで優しい物語なのである。本当に櫻木さんは驚くべき高みに到達したものだと思う。
しかし、いかに作・演出が優れていようとも、出演陣がその高度な作・演出を理解し、演技を持ってそれを表現する事が出来なければ、全ては絵に描いた餅に過ぎない。
この素晴らしい脚本を支えている役者陣も非常にレベルが高く、素晴らしかったと思う。初日の感想では梅原真実さんと木原春菜さんにしか触れなかったが、ベテラン、若手に関わらず脇を固める役者さん全てが与えられた役を完璧に演じていたと思う。
もう三日月の舞台になくてはならない存在になった榎本 淳さんはコミカルなシーンの中心になってお芝居を盛り上げると同時に、難解になりがちな歴史的背景等を講談調に分かり易く解説する役目も担っており、ベテランの実力を遺憾なく発揮していた。
また、最近の三日月の舞台ではお茶目で女好きの遊び人キャラが定着した感のある荻須夜羽さんは、今回はそれを通り越してほとんどエロオヤジという役を見事に好演し、榎本さんとの漫才さながらのやり取りでも観客を沸かせたが、一転してシリアスなシーンでは本来の渋い演技に磨きをかけ、重い後悔を背負う男の苦悩をしみじみと魅せてくれた。
自由奔放で明るいBLおたくの巫女を演じる深澤 寿美子さん、一見不思議ちゃんだけど、実は真面目で働き者の同じく巫女役の植松 みさ希さん、いかにも生意気盛りといった感じの主人公ミカルの幼なじみ役の今 夢子さんなど、他のキャストの方も非常にキャラが立っていて、とにかく一人一人のキャラの言動を見ているだけで楽しいという感じで、本当に全てのシーンが見所と言って良い位無駄がない舞台だった。
そして、これらキャスト全員が舞台に揃った姿からは、まるで本当の家族の様な暖かさが感じられた。その暖かさの表現は、この舞台に取って不可欠な要素であった筈であるし、その為に一人一人のキャラクターを掘り下げ、それぞれの関係性を浮き彫りにする事で、舞台の上にリアルな人間関係が構築されていたと思う。本当に見事な作・演出だったと思うし、それを完璧に受け止めて体現させたキャストの方々も素晴らしいと思う。
これで、今回声だけの出演だったかやべせいこさんや、綾瀬 雫さんを温存してこのレベルなのだから、キャストの充実振りはすざましく、今後の舞台に大いに期待が待てる。今回の舞台で三日月バビロンという集団が非常にレベルの高い集団であるという事を改めて実感させられた。
それから、何と言っても素晴らしかったのが梅原真実さんの演技だ。京都出身でない僕にはネイティブにしか聞こえない完璧な京言葉を操って、優しく健気で、芯の強い理想的な大和撫子、灯華を完璧に演じ切っていた。灯華の存在こそは現代のファンタジーとも言える様な素晴らしいキャラだったと思う。
そして、灯華というキャラを理想的な大和撫子として演じ切ったからこそ、クライマックスで吐露される普段はその笑顔の下に隠されていた彼女の深い悲しみが観客の胸に迫って来たと言えるだろう。
また、忘れてならないのはやはり木原春菜さんだ。今回の全体的にコミカルでアットホームな舞台の雰囲気を支えていたのは、まるで無邪気な子犬の様な元気一杯の演技で明朗快活な少年的な少女、主人公ミカルを演じた木原さんの力による所も大きいと思う。
しかし、その一方では、孤独と恐怖に怯えるミカルの心情も巧みに表現していたし、何と言っても忘れられないのは、灯華と引き裂かれた時の前世のミカルの、灯華の名を呼ぶ、あの叫びだ。
今でも、思い返す度にあの叫びは心に響いてくる。灯華が前世のミカルに投げかけた疑問。その答えは舞台上で明かされる事はない。前世のミカルが何を考え、どう生きたのか観客には何も知らされる事はない。しかし、あの叫びが全てを物語っていると思う。
逆に言えば、木原さんがあの叫びに全ての思いを込める事が出来なかったら、その叫びに説得力が伴っていなかったら、観客はこの舞台の結末に納得する事は出来なかっただろう。
実際には、木原さんはその難しい課題をクリアし、その事によってこの舞台は成立したと言えるだろう。もし、木原さんの力が不足していたら、この舞台は台無しになっていたかもしれない。櫻木バビさんは、木原さんにその大きな課題を課し、木原さんはの期待に見事に応えたと思う。
この舞台で木原さんはまた大きく成長したと言えると思う。次の舞台でまた大きく成長した木原さんに会えるのが非常に楽しみだし、次回の公演では木原さんに負けず劣らず成長した姿を見せてくれる事を綾瀬さんに期待したいと思う。
また、今回声の出演のみだったかやべさんも、その声が最初はかやべさんだとは気付かなかった程、今までの静かで穏やかな印象の役とは異なる演技を見せてくれた。声だけとは言え、それはまだまだかやべさんの演技の幅の全てを見せてもらってはいない事を実感させてくれた。
今後の作品では、かやべさんの新しい魅力をもっと見せてもらえるであろう事も大いに期待したい。
今回の舞台でひとつだけ物足りないと感じた点があるとすればそれは音楽だろう。
二日目の感想にも書いた様に、今までの三日月作品の音楽から大きく劣っていたという訳ではない。いつもの様にそれぞれのシーンに合った音楽が効果的に使われていたと思う。だが、今回の作品はやはり和のファンタジーと言える作品であったので、音楽にももっと和の要素が欲しかったと思う。
冒頭のシーンでメインテーマ的に使われていた早川琴流さんの「First Lullaby」は和のテイストのある曲で、まるでこの舞台の為に作られた曲の様に思える程イメージに合っていた。
だからこそ、余計にそう感じたのかもしれないが、他の曲に関しては特に和の雰囲気のある曲はなく、そこが物足りないと感じた所だと思う。
特にこの舞台では重要な小道具として篠笛が登場するのだが、1曲くらい篠笛をフィーチャーした曲が欲しかったと思う。
それが、最近積極的に篠笛を使用した楽曲を作られている松岡政長さんの名前を思い出した理由でもあると思う。
とにかく、今回の『琥珀ノ宴』はたった5回の公演で終わってしまうのには、余りにも勿体ない作品だと思うので、改めて再演を期待すると共に、再演の時にはこの作品のイメージに合ったオリジナル楽曲で彩られている事を期待して終わりにしたいと思う。
ちょっと時間が空いてしまったが、改めて総括的な感想を書かせて頂こうと思う。
先ず何よりも今作の脚本はかつてない程普遍性の高い内容になっているという事に目を引かれる。正に笑いあり涙ありと言った内容で、多くの人が笑い楽しみ、そして感動するであろう、非常に良く出来た脚本であると思う。
だが、櫻木バビさんの脚本の特徴である複雑さ多面性というものも失われてはいない。非常に間口が広く口当たりの良いテイストであるので、過去の作品の様な難解さは感じさせないが、何度観ても新しい発見がある様な奥深さは健在である。
しかし、それも誰の心にもある、「愛しい人にそばにいて欲しい」という願いに集約されて行くので、その共感のポイントや深さに関わらず誰の胸にも響く作品となっている。この辺りは非常に秀逸であり、作家櫻木バビの大きな成長を感じさせられるものだった。
その脚本の最近の作品との大きな違いを象徴しているのが、今回声のみの出演となったかやべせいこさん演じるキャラの不在が挙げられると思う。最近の作品ではかやべさんは語り部の役回りの役を演じる事が多かった。しかし、今回の作品にはかやべさん演じる過去を記憶し、過去を回想する女性は出てこない。
今回の作品も、過去の三日月作品の多くと同様、過去に起こった大きな出来事の後の物語であり、逝ってしまった大切な誰かに残された人達の物語である。
だが、オープニングの台詞にある様にそれは語られる事のない物語であって、舞台の上でその過去の重大な出来事の詳細が語られる事はない。
僅かにミカルの前世の記憶として夢に見る回想シーンで断片的に、その重大な出来事のシーンの一部は登場するが、その際の当事者の心情や事の顛末の真相は明らかなにならないままだ。
特にミカルの母に関する事、ミカルの母と前世のミカルとの関係、ミカルの母がミカルを身籠り出産した事情等は一切謎に包まれている。ミカルの母について語られるシーンはあるのだが、それは物語の核心とは関係ない思い出であり、当時のミカルの母を知る人物達は楽しかった思い出を懐かしく語る事はあっても、思い出したくない辛い記憶は口を閉ざして語る事はない。
過去の悲劇的な出来事の当事者である、前世のミカル、ミカルの母、灯華の想いについては、黄泉の国から蘇った灯華を例外として観客には分からないままだ。しかし、多くの観客はこの3人の当事者がいずれもそれぞれ真っ直ぐに生きた筈だという事は確信出来たのではないかと思う。そして、その事を観客が確信出来ない限り、観客はこの物語に共感する事も感動する事も出来ないだろう。
櫻木さんの脚本はその事を直接的には描かず、前世のミカルとミカルの母に関する事情を知っている筈の人々の現在の生き様を通して、間接的に観客に感じ取らせる事に成功していると思う。
何という高度で秀逸な脚本であり、演出であろうか?しかも、こう書くと非常に難解な作品である様に感じられるであろうが、実際には全く逆であり、非常に分かり易く非常に身近で共感を持ち易い温かで優しい物語なのである。本当に櫻木さんは驚くべき高みに到達したものだと思う。
しかし、いかに作・演出が優れていようとも、出演陣がその高度な作・演出を理解し、演技を持ってそれを表現する事が出来なければ、全ては絵に描いた餅に過ぎない。
この素晴らしい脚本を支えている役者陣も非常にレベルが高く、素晴らしかったと思う。初日の感想では梅原真実さんと木原春菜さんにしか触れなかったが、ベテラン、若手に関わらず脇を固める役者さん全てが与えられた役を完璧に演じていたと思う。
もう三日月の舞台になくてはならない存在になった榎本 淳さんはコミカルなシーンの中心になってお芝居を盛り上げると同時に、難解になりがちな歴史的背景等を講談調に分かり易く解説する役目も担っており、ベテランの実力を遺憾なく発揮していた。
また、最近の三日月の舞台ではお茶目で女好きの遊び人キャラが定着した感のある荻須夜羽さんは、今回はそれを通り越してほとんどエロオヤジという役を見事に好演し、榎本さんとの漫才さながらのやり取りでも観客を沸かせたが、一転してシリアスなシーンでは本来の渋い演技に磨きをかけ、重い後悔を背負う男の苦悩をしみじみと魅せてくれた。
自由奔放で明るいBLおたくの巫女を演じる深澤 寿美子さん、一見不思議ちゃんだけど、実は真面目で働き者の同じく巫女役の植松 みさ希さん、いかにも生意気盛りといった感じの主人公ミカルの幼なじみ役の今 夢子さんなど、他のキャストの方も非常にキャラが立っていて、とにかく一人一人のキャラの言動を見ているだけで楽しいという感じで、本当に全てのシーンが見所と言って良い位無駄がない舞台だった。
そして、これらキャスト全員が舞台に揃った姿からは、まるで本当の家族の様な暖かさが感じられた。その暖かさの表現は、この舞台に取って不可欠な要素であった筈であるし、その為に一人一人のキャラクターを掘り下げ、それぞれの関係性を浮き彫りにする事で、舞台の上にリアルな人間関係が構築されていたと思う。本当に見事な作・演出だったと思うし、それを完璧に受け止めて体現させたキャストの方々も素晴らしいと思う。
これで、今回声だけの出演だったかやべせいこさんや、綾瀬 雫さんを温存してこのレベルなのだから、キャストの充実振りはすざましく、今後の舞台に大いに期待が待てる。今回の舞台で三日月バビロンという集団が非常にレベルの高い集団であるという事を改めて実感させられた。
それから、何と言っても素晴らしかったのが梅原真実さんの演技だ。京都出身でない僕にはネイティブにしか聞こえない完璧な京言葉を操って、優しく健気で、芯の強い理想的な大和撫子、灯華を完璧に演じ切っていた。灯華の存在こそは現代のファンタジーとも言える様な素晴らしいキャラだったと思う。
そして、灯華というキャラを理想的な大和撫子として演じ切ったからこそ、クライマックスで吐露される普段はその笑顔の下に隠されていた彼女の深い悲しみが観客の胸に迫って来たと言えるだろう。
また、忘れてならないのはやはり木原春菜さんだ。今回の全体的にコミカルでアットホームな舞台の雰囲気を支えていたのは、まるで無邪気な子犬の様な元気一杯の演技で明朗快活な少年的な少女、主人公ミカルを演じた木原さんの力による所も大きいと思う。
しかし、その一方では、孤独と恐怖に怯えるミカルの心情も巧みに表現していたし、何と言っても忘れられないのは、灯華と引き裂かれた時の前世のミカルの、灯華の名を呼ぶ、あの叫びだ。
今でも、思い返す度にあの叫びは心に響いてくる。灯華が前世のミカルに投げかけた疑問。その答えは舞台上で明かされる事はない。前世のミカルが何を考え、どう生きたのか観客には何も知らされる事はない。しかし、あの叫びが全てを物語っていると思う。
逆に言えば、木原さんがあの叫びに全ての思いを込める事が出来なかったら、その叫びに説得力が伴っていなかったら、観客はこの舞台の結末に納得する事は出来なかっただろう。
実際には、木原さんはその難しい課題をクリアし、その事によってこの舞台は成立したと言えるだろう。もし、木原さんの力が不足していたら、この舞台は台無しになっていたかもしれない。櫻木バビさんは、木原さんにその大きな課題を課し、木原さんはの期待に見事に応えたと思う。
この舞台で木原さんはまた大きく成長したと言えると思う。次の舞台でまた大きく成長した木原さんに会えるのが非常に楽しみだし、次回の公演では木原さんに負けず劣らず成長した姿を見せてくれる事を綾瀬さんに期待したいと思う。
また、今回声の出演のみだったかやべさんも、その声が最初はかやべさんだとは気付かなかった程、今までの静かで穏やかな印象の役とは異なる演技を見せてくれた。声だけとは言え、それはまだまだかやべさんの演技の幅の全てを見せてもらってはいない事を実感させてくれた。
今後の作品では、かやべさんの新しい魅力をもっと見せてもらえるであろう事も大いに期待したい。
今回の舞台でひとつだけ物足りないと感じた点があるとすればそれは音楽だろう。
二日目の感想にも書いた様に、今までの三日月作品の音楽から大きく劣っていたという訳ではない。いつもの様にそれぞれのシーンに合った音楽が効果的に使われていたと思う。だが、今回の作品はやはり和のファンタジーと言える作品であったので、音楽にももっと和の要素が欲しかったと思う。
冒頭のシーンでメインテーマ的に使われていた早川琴流さんの「First Lullaby」は和のテイストのある曲で、まるでこの舞台の為に作られた曲の様に思える程イメージに合っていた。
だからこそ、余計にそう感じたのかもしれないが、他の曲に関しては特に和の雰囲気のある曲はなく、そこが物足りないと感じた所だと思う。
特にこの舞台では重要な小道具として篠笛が登場するのだが、1曲くらい篠笛をフィーチャーした曲が欲しかったと思う。
それが、最近積極的に篠笛を使用した楽曲を作られている松岡政長さんの名前を思い出した理由でもあると思う。
とにかく、今回の『琥珀ノ宴』はたった5回の公演で終わってしまうのには、余りにも勿体ない作品だと思うので、改めて再演を期待すると共に、再演の時にはこの作品のイメージに合ったオリジナル楽曲で彩られている事を期待して終わりにしたいと思う。
by ko1kubota
| 2009-12-06 23:34
| Artist