2004年 12月 06日
眠れない夜 |
酷く落ち込む出来事があり、肉体的にも精神的にも疲弊しきって帰宅してビールを一缶空けた直後、まるで気絶するように深い眠りに落ちてしまった。眠りながら意識の底で「寝るならベッドへ移動しなくては」と思い、約2時間かけて泥の様な眠りの底からやっとの思いで這い上がり、ベットへ入ったら今度は眠れなくなってしまった。
これまでの人生の様々な後悔が頭に浮かんで来て離れない。
一週間程前の早朝、駅前である人の姿を見かけた。その人は多分夜勤明けで駅から家に向かう途中、僕は逆に出勤途中のバスの中だった。バスの窓ガラス越しに一瞬見かけたその人の姿は夜勤明けだろうか、どこか疲れた様子で寂し気に見えた。
その日の夜、インターネットの書き込みでその人はその日仕事上で何か酷く落ち込む事があったらしいのが分かった。バスの中から見かけただけで何が出来た訳でもないし、そういう状況でなかったとしても落ち込んでいた事等分かった筈もないし、何も出来なかったに違いないが、あの時その人が落ち込んでいたんだと思うと、その姿を見かけていながら何も出来なかった事が悔しく思えた。
昔、その人に僕が気付いていなかった事で、何もしなかった事を責められた事がある。勿論その人は僕が気付いていたと思っていたので責めたのだが、僕は本当に気付いていなかった。
僕が鈍感なのは生まれつきなので、それに関しては自分を呪うしかないし、気付いていたとしても自分に何か有効な事が出来たのかどうかも分からないが、何も役に立てなかったとしても、気付いて欲しいと思っていた事に気付いてあげられなかった事には後悔が残る。
そして、それ以上に僕が気付いているのに何もしなかった、気付いているのに気付かないふりをしていたと思われていた事は堪え難いほど悲しかった。
もっとも、その程度の人間としか思われなかったのは、僕の不徳の致す所だろう。結局は所詮その程度の人間だという事だ。
所詮その程度の人間なのだから、これまでの人生が大した人生でなかったとしても仕方がないのだろう。これまでの人生に色々な失敗やつまづきがあったとしても、その多くは納得していてさほど大きな後悔はない。他人からしたらつまらない人生に見えるかもしれないが、それほど悪い事ばかりという訳でもなかったと思うし、幸福な瞬間だってなかった訳ではない。
だが、そんな僕の人生にももしかしたら意味があるのかもしれないと一時でも思わせてくれた人に対して、何もしてあげられなかったという事が人生最大の後悔だ。
これまでの人生の様々な後悔が頭に浮かんで来て離れない。
一週間程前の早朝、駅前である人の姿を見かけた。その人は多分夜勤明けで駅から家に向かう途中、僕は逆に出勤途中のバスの中だった。バスの窓ガラス越しに一瞬見かけたその人の姿は夜勤明けだろうか、どこか疲れた様子で寂し気に見えた。
その日の夜、インターネットの書き込みでその人はその日仕事上で何か酷く落ち込む事があったらしいのが分かった。バスの中から見かけただけで何が出来た訳でもないし、そういう状況でなかったとしても落ち込んでいた事等分かった筈もないし、何も出来なかったに違いないが、あの時その人が落ち込んでいたんだと思うと、その姿を見かけていながら何も出来なかった事が悔しく思えた。
昔、その人に僕が気付いていなかった事で、何もしなかった事を責められた事がある。勿論その人は僕が気付いていたと思っていたので責めたのだが、僕は本当に気付いていなかった。
僕が鈍感なのは生まれつきなので、それに関しては自分を呪うしかないし、気付いていたとしても自分に何か有効な事が出来たのかどうかも分からないが、何も役に立てなかったとしても、気付いて欲しいと思っていた事に気付いてあげられなかった事には後悔が残る。
そして、それ以上に僕が気付いているのに何もしなかった、気付いているのに気付かないふりをしていたと思われていた事は堪え難いほど悲しかった。
もっとも、その程度の人間としか思われなかったのは、僕の不徳の致す所だろう。結局は所詮その程度の人間だという事だ。
所詮その程度の人間なのだから、これまでの人生が大した人生でなかったとしても仕方がないのだろう。これまでの人生に色々な失敗やつまづきがあったとしても、その多くは納得していてさほど大きな後悔はない。他人からしたらつまらない人生に見えるかもしれないが、それほど悪い事ばかりという訳でもなかったと思うし、幸福な瞬間だってなかった訳ではない。
だが、そんな僕の人生にももしかしたら意味があるのかもしれないと一時でも思わせてくれた人に対して、何もしてあげられなかったという事が人生最大の後悔だ。
by ko1kubota
| 2004-12-06 06:21