2005年 03月 27日
"vanishing points"本番 |
ついに佐藤美紀さんのnest初演出作品"vanishing points"の本番撮影を迎えた。撮影は千秋楽で立ち見が出る程の満員となった。
レンズの選択をどうするかが問題だ。前後の広さを単焦点でカバーするにはゲネプロで使用した焦点距離が妥当だと思ったのだが、手前のシーンを撮るにはもっと広角の方がいいが、そうするとただでさえ小さかった奥の方がシーンがもっと小さくなってしまう。
迷った末、照明がほぼ真っ暗でピント合わせが困難な手前のシーンをある程度諦めても、比較的照明の当たる奥のシーンをより大きく撮る方が良い写真は多く撮れるだろうと判断して、ゲネプロより少し望遠寄りのレンズを選択した。ゲネプロではAFはAFロックも可能で、動きがあるシーンでは動体予測AFに自動的に切り替わるAIフォーカスを選んだが、動体予測AFへの切り替わりが追い付かない事が分かったのでワンショットAFを使う事にした。また、ゲネプロではいつも通りAFオンリーで撮るつもりでいて、途中からMFへ切り替える事を余儀なくされたので、慣れないAFとMFの切り替え操作がスムーズに出来なかったが、今回は事前に切り替え操作も練習して、必要とあらば積極的にMFへ切り替える心構えで臨んだ。
無我夢中で約1時間の撮影があっという間に終了した。公演はさすがにゲネプロとは出演者の乗りも違うのだろう、ゲネプロより何というか迫ってくるグルーブ感の様な物が違うと感じた。公演が終わった瞬間心の中で「カッコイイ〜!」と叫んでいた程だ。
問題はその格好良さをちゃんと写真に捉える事が出来ていたかどうかだ。とにかく今までのライブ・舞台撮影の中でも最も条件が厳しく難しい撮影だったと思う。結果としてはゲネプロよりは多少佐藤さんの良いカットも撮れたと思うし、慣れないMFも約半分は何とかピントが合っていて、暗いファインダー像でピントが合っているのか合っていないのかよく分からず半分勘で合わせていた割には意外と合っていたという印象だ。
上出来だとは言えないが、厳しい条件の中では出来る限りの事をして、最低限の結果は得たのではないかと思う。少なくとも今の自分で出来る事はこれが精一杯という所まではやり切ったという手応えはある。EOS 10Dの能力も可能な限り引き出したのではないかとも思う。
しかし、前回のポートレート撮影に続いてEOS 10Dの能力の限界をヒシヒシと感じる撮影でもあった。AF性能もそうだが、何よりもっと書き込み処理の速さが欲しいと痛感する。動きの速いダンスに対応する為に、もっと連写が使えたら大分結果は違った筈だ。
しかし、ライブ・舞台撮影に使用する事を考えると、EOS 10D並のシャッター音の静かさは絶対に欲しい所なのだが、EOS 10Dより性能の高いカメラは、大抵の場合シャッター音も大きい為、条件に合うカメラが見当たらないのも事実だ。色々な考えが頭に浮かんでは、結局消し難い問題点にぶち当たっては消えて行き、どうにも答えは見つからない。EOS 10DよりAF性能が高く、書き込み処理が速く、シャッター音がEOS 10D並のカメラ。たったそれだけの条件であり、今やEOS 10Dは旧モデルの為、前二つの条件を満たすカメラは少なくない。しかし、3つ目の条件を加えるとそれを満たすモデルは皆無になってしまうというのが遺憾ともし難い現実である。
1日も速く、この条件を満たすモデルが発売される事を期待しつつ、当面はEOS 10Dと一緒に頑張るしかないようだ。
レンズの選択をどうするかが問題だ。前後の広さを単焦点でカバーするにはゲネプロで使用した焦点距離が妥当だと思ったのだが、手前のシーンを撮るにはもっと広角の方がいいが、そうするとただでさえ小さかった奥の方がシーンがもっと小さくなってしまう。
迷った末、照明がほぼ真っ暗でピント合わせが困難な手前のシーンをある程度諦めても、比較的照明の当たる奥のシーンをより大きく撮る方が良い写真は多く撮れるだろうと判断して、ゲネプロより少し望遠寄りのレンズを選択した。ゲネプロではAFはAFロックも可能で、動きがあるシーンでは動体予測AFに自動的に切り替わるAIフォーカスを選んだが、動体予測AFへの切り替わりが追い付かない事が分かったのでワンショットAFを使う事にした。また、ゲネプロではいつも通りAFオンリーで撮るつもりでいて、途中からMFへ切り替える事を余儀なくされたので、慣れないAFとMFの切り替え操作がスムーズに出来なかったが、今回は事前に切り替え操作も練習して、必要とあらば積極的にMFへ切り替える心構えで臨んだ。
無我夢中で約1時間の撮影があっという間に終了した。公演はさすがにゲネプロとは出演者の乗りも違うのだろう、ゲネプロより何というか迫ってくるグルーブ感の様な物が違うと感じた。公演が終わった瞬間心の中で「カッコイイ〜!」と叫んでいた程だ。
問題はその格好良さをちゃんと写真に捉える事が出来ていたかどうかだ。とにかく今までのライブ・舞台撮影の中でも最も条件が厳しく難しい撮影だったと思う。結果としてはゲネプロよりは多少佐藤さんの良いカットも撮れたと思うし、慣れないMFも約半分は何とかピントが合っていて、暗いファインダー像でピントが合っているのか合っていないのかよく分からず半分勘で合わせていた割には意外と合っていたという印象だ。
上出来だとは言えないが、厳しい条件の中では出来る限りの事をして、最低限の結果は得たのではないかと思う。少なくとも今の自分で出来る事はこれが精一杯という所まではやり切ったという手応えはある。EOS 10Dの能力も可能な限り引き出したのではないかとも思う。
しかし、前回のポートレート撮影に続いてEOS 10Dの能力の限界をヒシヒシと感じる撮影でもあった。AF性能もそうだが、何よりもっと書き込み処理の速さが欲しいと痛感する。動きの速いダンスに対応する為に、もっと連写が使えたら大分結果は違った筈だ。
しかし、ライブ・舞台撮影に使用する事を考えると、EOS 10D並のシャッター音の静かさは絶対に欲しい所なのだが、EOS 10Dより性能の高いカメラは、大抵の場合シャッター音も大きい為、条件に合うカメラが見当たらないのも事実だ。色々な考えが頭に浮かんでは、結局消し難い問題点にぶち当たっては消えて行き、どうにも答えは見つからない。EOS 10DよりAF性能が高く、書き込み処理が速く、シャッター音がEOS 10D並のカメラ。たったそれだけの条件であり、今やEOS 10Dは旧モデルの為、前二つの条件を満たすカメラは少なくない。しかし、3つ目の条件を加えるとそれを満たすモデルは皆無になってしまうというのが遺憾ともし難い現実である。
1日も速く、この条件を満たすモデルが発売される事を期待しつつ、当面はEOS 10Dと一緒に頑張るしかないようだ。
by ko1kubota
| 2005-03-27 23:43
| Live Photo