2004年 11月 26日
ロッシの言葉 |
昔はシーズンオフのレース誌と言えば、ストーブリーグの情報を得る貴重なものだったのだが、今ではストーブリーグ情報どころかウィンターテストの非公式ラップタイムまで、インターネットでその日の内に手に入る様になってしまったので、今はもっぱらインタビューや試乗レポートを読むのが目当てになっている。
今月の『RIDING SPORT』はロッシのインタビューとロッシの乗ったYZR-M1の試乗レポートが目玉だったが、ロッシのインタビューはたった2ページ、YZR-M1の試乗レポートは元WGPライダーの八代氏のレポートでそれなりに面白かったが、レポート中に同時期にドゥカティとカワサキのMotoGPマシンにも試乗したとあるが、それらの試乗レポートは今月号には記載されず、それらのマシンとの比較が出来なかったのは物足りなかった。オフシーズン故来月以降にネタを残したかったのだろうか。
ロッシのインタビューでは次の言葉が印象的だった。
「僕はこれまでその時々の世界最強のライダー達と戦ってこれたことを、とてもラッキーだったと思っているんだ。125ccではサカタやウエダ、250時代にはカピロッシとハラダ、最高峰に上がってからはビアッジ、カピロッシ、そして今はジベルノー。」
僕は今のロッシを育てたのは、坂田選手、上田選手、原田選手ら日本人ライダーだと思っているので、今ロッシの口から彼等の名前が出たことにとても感動した。
特に原田選手は、ロッシにもビアッジにもカピロッシにも本当の意味では負けていないと思う。彼等三人にとって原田選手は最大のライバルだった筈だ(ロッシ以外の二人にとっては今はロッシが最大のライバルに違いないが)。
だが、原田選手の引退会見の会場に現れて「ハラダとライバルだったことを光栄に思う」とコメントしてくれたのはビアッジ一人だけだった。僕はそこにロッシとカピロッシが現れなかった事がとても残念だった。
でも今回このインタビューでロッシの口から原田選手の名前が聞けたのでとても嬉しかった。今から思えば明るい事が好きなロッシにとっては、かつてのライバルであり目標でもあったはずのライダーの引退会見場など苦手な場所に違いないと思う。
今年カタールGPでロッシに課せられたペナルティを巡って、ロッシとジベルナウの関係が悪化した事を意外に感じた。ロッシはレプソル・ホンダから出された抗議をジベルナウの画策によるものと決めつけ、ジベルナウの弁明に耳を貸さなかった。今月の『RIDING SPORT』によれば、ジャーナリストの間ではそれはロッシの仕掛けた心理戦だという読みもあるようだ。
しかし、ロッシはジベルナウに心理戦を仕掛けなければならないほど不利な状況だった訳では無い。
むしろロッシはモチベーションを保つため、チャンピオンシップをショーアップするための演出をしていただけなのかもしれない。
来年もう一度タイトルを防衛したらF1へ行くとも言われている孤高の天才のハートを熱くする真のライバルが表れる事はないのだろうか・・・・
今月の『RIDING SPORT』はロッシのインタビューとロッシの乗ったYZR-M1の試乗レポートが目玉だったが、ロッシのインタビューはたった2ページ、YZR-M1の試乗レポートは元WGPライダーの八代氏のレポートでそれなりに面白かったが、レポート中に同時期にドゥカティとカワサキのMotoGPマシンにも試乗したとあるが、それらの試乗レポートは今月号には記載されず、それらのマシンとの比較が出来なかったのは物足りなかった。オフシーズン故来月以降にネタを残したかったのだろうか。
ロッシのインタビューでは次の言葉が印象的だった。
「僕はこれまでその時々の世界最強のライダー達と戦ってこれたことを、とてもラッキーだったと思っているんだ。125ccではサカタやウエダ、250時代にはカピロッシとハラダ、最高峰に上がってからはビアッジ、カピロッシ、そして今はジベルノー。」
僕は今のロッシを育てたのは、坂田選手、上田選手、原田選手ら日本人ライダーだと思っているので、今ロッシの口から彼等の名前が出たことにとても感動した。
特に原田選手は、ロッシにもビアッジにもカピロッシにも本当の意味では負けていないと思う。彼等三人にとって原田選手は最大のライバルだった筈だ(ロッシ以外の二人にとっては今はロッシが最大のライバルに違いないが)。
だが、原田選手の引退会見の会場に現れて「ハラダとライバルだったことを光栄に思う」とコメントしてくれたのはビアッジ一人だけだった。僕はそこにロッシとカピロッシが現れなかった事がとても残念だった。
でも今回このインタビューでロッシの口から原田選手の名前が聞けたのでとても嬉しかった。今から思えば明るい事が好きなロッシにとっては、かつてのライバルであり目標でもあったはずのライダーの引退会見場など苦手な場所に違いないと思う。
今年カタールGPでロッシに課せられたペナルティを巡って、ロッシとジベルナウの関係が悪化した事を意外に感じた。ロッシはレプソル・ホンダから出された抗議をジベルナウの画策によるものと決めつけ、ジベルナウの弁明に耳を貸さなかった。今月の『RIDING SPORT』によれば、ジャーナリストの間ではそれはロッシの仕掛けた心理戦だという読みもあるようだ。
しかし、ロッシはジベルナウに心理戦を仕掛けなければならないほど不利な状況だった訳では無い。
むしろロッシはモチベーションを保つため、チャンピオンシップをショーアップするための演出をしていただけなのかもしれない。
来年もう一度タイトルを防衛したらF1へ行くとも言われている孤高の天才のハートを熱くする真のライバルが表れる事はないのだろうか・・・・
by ko1kubota
| 2004-11-26 02:33
| MotoGP